ETロボコン参加チーム – 聖望学園高等学校 科学部インタビュー

「C++ソースコード生成 – M PLUSプラグイン」の作者、手嶋さんの活動紹介第二弾です。
手嶋さんは、学業の傍ら、ボランティアで、高校生にモデリングやプログラミングを教える活動をされており、学生さん達は、昨年出場したETロボコンで、高校生受賞は大会初となる「チャンピオンシップ大会シルバーモデル受賞(全国3位)」いう大快挙を成し遂げました。手嶋さんから、モデリングの楽しさや、受賞要因、astah*の使い勝手などを学生さんにインタビューいただきましたので、お届けします。読んでいると、学生さんの夢を応援したくなり、自分自身の夢にまた向かい出す気持ちが湧き出ると思います。

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インタビュワー:手嶋さん (写真右)
回答者:聖望学園高等学校 科学部 遠矢さん、岩田さん、久保さん、小林さん


Q: プログラミングに興味を持ったきっかけは?

久保さん:
小学生時代に通っていたロボットプログラミングを教えてくれる学習塾がきっかけです。その後、さらにロボットの製作に興味を持ち、聖望の科学部に入部しました。聖望の科学部は、C++を使った本格的なプログラミングに取り組んでいたり、先輩から後輩へしっかりスキルが受け継がれていて、とても魅力を感じたからです。
モデリングは、科学部でETロボコンに参加したときに学びました。
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Q: モデリングやプログラミングの楽しい所は?

岩田さん、遠矢さん:
モデリング、プログラミング、どちらも達成感を得られるところに楽しさを感じます。試行錯誤しながらモデルを考え、モデルをもとにつくったプログラムが、自分の思った通りに動いてくれた時にとても大きな達成感があります。また、自分の思い通りに動かなかった時でも、モデルを修正したり、プログラムの値を微調整したりして、思い通りの動きになった時にも達成感があります。次こそ上手くいくのではないかという期待を持ちながら、繰り返し挑戦することが楽しいです。
あと、モデリングで物事の本質を考えることも楽しいです。複雑なものでも表面の煩わしさに惑わされず、そのものの核を正しく理解することができます。

 

Q:  学校以外でもモデリングなどを学習していますか?

久保さん:
はい。モデリングは、各自でUMLやSysMLで描かれた図を見よう見まねで描くなど、探り探りで学んでいます。また休日には、辻さん(オージス総研)、手嶋さん(慶応大学大学院在学)にご指導をいただき、スキルの向上に努めています。プログラミングは、自分の理解が不十分な構文を本などで調べ知識を深めています。理解できないところは、部員同士で教え合っています。

 

Q: 素晴らしい。昨年のETロボコンでは、全国3位(*1)と、高校生では大会初という快挙を成し遂げましたが、受賞要因や、苦労した点、ここ頑張った!という点は?

小林さん:
受賞できたのは、先輩や企業、大学の方々にアドバイスをもらいながら積極的に取り組んだからです。聖望の科学部では、入部して初めてモデリングやプログラミングに触れる部員も少なくありません。支援くださる方々からの指導を受けながら、夏休みも返上して取り組みました。 私自身も、ETロボコンに参加するのは初めてで、モデリングについては全く知らず苦労しましたが、何とか乗り越えることができました。
(*1: チャンピオンシップ大会シルバーモデル受賞(全国3位))

 

Q: 今年のETロボコン目標と、達成のための心がけは?

小林さん:
目標は、ETロボコンのチャンピオンシップ大会で総合優勝することです!
UMLやSysMLについての理解を深め、他の人が見た時に見やすく、分かりやすいダイアグラムの描き方を身につけ、より品質の高いモデルをつくりたいです。また、早いうちから開発に取り組み、精巧なモデルとプログラムを目指したいです。スキル向上のために講習会などにも積極的に参加していきたいです。

 

Q: 聖望の科学部は、プログラミング教室など面白そうなイベントに積極的に参加されてますね。企画は誰が?

小林さん:
私たち科学部がイベントの企画・運営を行なっています。毎年、多摩六都科学館で小学生向けにMindstorms EV3を使ったプログラミング教室や、KinectとEV3を連携させて体の動きでロボットを操縦する体験、ETロボコンのデモンストレーションなどを催しています。また、小学生向けのロボットプログラミング教室や中学生向けのSwift教室も行っています。


★ 多摩六都科学館のレポート「聖望学園高等学校「科学部」が活躍!」

 

Q: 将来の夢は何ですか?

久保さん:
私の将来の夢は、物を取る補助をするだけでなく、ロボット自身が物を取ってくるような自律型福祉ロボットの開発に携わることです。私がETロボコンに参加しているのは、自律型ロボットを使った組込みシステムやモデリング、プログラミングの基礎を学ぶためでもあります。

 

Q:astah*の使い勝手、良い点は?

岩田さん、遠矢さん:
astah*は、ETロボコンで紹介されていたことがきっかけで使い始めました。使い勝手が良く、クラスや関係線の追加など直感的に操作できるところが気に入っています。また、UMLを学ぶときにも重宝しています。例えば、クラスとライフラインや、操作とメッセージなど、異なる図に出てくるモデル要素同士を対応付けすることができるため、モデル要素間の関係性がよく分かります。

 

Q:astah*への要望は?

岩田さん、遠矢さん:
改善要望としては、モデル要素名に日本語と英語の両方を記入し、切り替え表示できるとうれしいです。開発の初期は日本語で書くのですが、実装する時は英語に書き換える必要があるため、今は別の図を作り直しています。同じ図の中で日本語と英語を切り替えられると良いと思います。

(A: できますよ! [別名機能]を使うことで、一つのモデルに日本語、英語の名前を設定できて、表示も切り替えられます。TIPS: モデルに別名を設定する)


手嶋さん、聖望学園高等学校 科学部のみなさん、ありがとうございました。
純粋に好きなことに、情熱や夢を持ち、仲間と一緒に一生懸命に取り組むこと、インタビューを読みながら、自分自身の部活動の思い出や、当時描いていた夢などが蘇りました。青春!私も頑張ろう。

さて、チェンジビジョンは、今年もETロボコンのシルバースポンサーとして、ETロボコンを応援しています。参加者の皆さまにはastah*ライセンスを無償提供させていただいてますので、興味のある方、ぜひETロボコン事務局に、ライセンスの取得方法などをお尋ねください。

また、当ブログでは、ETロボコン関連情報を[お知らせ]-[ETロボコン]メニュー内でお届けしています。ぜひご覧ください。

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