ETロボコン2015参加チームの皆さん、こんにちは。
前記事【テンプレートプロジェクト】での予告どおり、今回はプロパティファイルを紹介します。
astahは、メインメニュー [ツール]-[システムプロパティ]で様々な内容を設定できます。ここで設定した内容はプロパティファイル(JudeP.properties)に書き込まれ、起動するごとにプロパティファイルが読み込まれて設定内容が反映されます。例えば、前回記事のプロジェクトを新規作成する際に使用するユーザーテンプレートの設定もここからでしたね。
他には、図要素や背景のグラデーション(下の画像が設定画面)、グリッドの表示や縦横間隔、新規図要素の色、データフロー図やER図では表記のタイプなども設定項目として用意されています。
今年はETロボコン向けの設定を含んだプロパティファイルを配布しています。
- JudeP.zip (ETロボコン参加チーム向けのastah設定ファイルをzip圧縮したもの)
ダウンロードしたzipファイルを解凍した後、次の手順でプロパティファイルを利用します。
(元のプロパティファイルを残しておきたい方は、別のフォルダにコピーしておいてください)
- astahをいったん起動してから終了します。(一度も起動していない場合、プロパティファイルは存在しません)
- 「ユーザーホーム\.astah\professional」に JudeP.properties があることを確認します。
現在の設定を残しておきたい場合は、別フォルダへ移動してから3へ進んでください。 - 2のフォルダにETロボコン向けのプロパティファイルをコピーします。(上書き保存)
- astahを起動します。
- 設定が反映されていることを確認します。(プロジェクトを新規作成すると、指定したテンプレートファイルが使われるかなど)
次のような設定が含まれています。
- テンプレートプロジェクト
- プロジェクトを新規作成する際、nxtOSEK-ver4.2を使うようにしてあります
- モデリングに初めてチャレンジする方向けの内容
- ETロボコンで提出するモデルに適した色や影の設定
- 図要素の影を表示しない、グラデーションはなし、など
- C++で実装するチーム向けの内容
- 新規作成するモデルに言語情報を設定する、など
- バックアップファイルを作成する設定
- プロジェクトを保存する時にバックアップファイルを作成する
ETロボコン用のプロパティファイルを適用した場合、システムプロパティの[新規ステレオタイプの色]の設定が変わっていることが分かります。
astahのシステムプロパティから設定項目を追加、変更した後、チームメンバにプロパティファイルを再配布することで同じ設定内容を共有できます。図要素の色や表示・非表示の設定、印刷や画像出力の内容などを統一しておくと、メンバー間でファイルをやり取りしても同じ設定で astahを使えます。メンバーによって見え方が違う!ことも避けられますよ。
ちなみに、図要素の色設定については astahコミュニティサイトにもTIPを掲載していますので、こちらもご覧ください。
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