ETロボコン提出モデルをブラッシュアップ 【りりぃメソッド: レイアウト編】

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ETロボコン2015参加チームの皆さん、こんにちは。
読みたくなるモデルを描くコツ「りりぃメソッド」を解説する連載の二回目はレイアウト編です。

  • 【フォント編】 第一印象は全ての始まり、そのフォントで大丈夫?
  • 【レイアウト編】 流れを見せるレイアウト、見てほしい順序で視線を動かすレイアウトとは
  • 【強調のテクニック】 一番伝えたいことは何?、強調のテクニック
  • 【ひと手間を大事に】 見た目を決めるのはそのひと手間、画像とレビューを侮るなかれ
  • 【おまけの資料集】 これを読んだらあなたもデザイナー? お薦めの資料集

提出モデルを洗練された印象にするコツとして、前回はフォントに関するテクニックを紹介しましたが、今回はレイアウトのテクニックをお話します。

smarter2 流れを見せるレイアウト

ぱっと見てどこが始まりか(どこから読み始めるか)が分かるモデルは、読みやすく、理解も深まりやすくなります。文章やモデルを見てもらいたい順に並べて、視線をナビゲートしましょう。

smarter2 見てほしい順に並べる

コンセプトシートや提出モデルは横書きで記述するチームが多いでしょう。横書きの場合、一般的に視線の動きは左上から右下へ流れます。ETロボコンのコンセプトシートでは予め枠が作られているため、視線は図のように動きます。

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最初に見てほしい図や読んでほしい文章は左上に持ってくると良いでしょう。矢印のように方向を示す要素は、できるだけ上から下に向かうように置くと、自然に読んでいくことができます。垂直ではなく斜めに引いた矢印でも、始点が終点より上にくると流れを感じやすいです。
ただし、モデルとコース図を並べて、コースの進行方向に従ってモデルを解説するような場合は、必ずしも左上から右下にこだわる必要はありません。コースのスタート位置が左上以外の位置にあるとすれば、モデルもそれに合わせる方が理解の助けになるでしょう。

また、大きいもの(目立つもの)から小さいものへと動きます。全体が文章の中に大きな画像や文字が一点置いてあると、そちらが先に目に留まります。
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smarter2 章番号とページ番号

例えば見出しに数字(番号)が振られていると、数字の順序で内容が展開することを期待します。章やページに番号を付けることで見る人には順序を示すことができ、自分たちには内容の洗練や整理に役立てられます。ページ番号が付いていると、印刷した(大事な)提出モデルをメンバの誰かがばらばらと落としてしまった時、元通りの正しい順に並べられますね。
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smarter2 ずらしてみる

これは少々高度なやり方ですが、枠を作り、上下左右をあえてずらして配置することで流れを見せるやり方もあります。ただし、余白を十分にとって配置を検討する必要があるため、取り入れるのはなかなか難しいかと思います。

smarter2 整列と反復

提出モデルは見せる(魅せる)ドキュメントです。段落や画像、表などの上下左右を揃えることで、すっきりと整頓された印象につなげましょう。また視覚で分かる要素を繰り返すことで、全体の統一感が出ます。
これはフォントの工夫でもありますが、見出しに使う文字の種類やサイズに加えて、例えば枠線の太さや色、形(角があるか、丸みを帯びているかなど)などを決めて繰り返し使うことで、全体がきりっと締まって見えるでしょう。

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smarter2 余白の美とアイキャッチ

ETロボコンでは、チーム紹介や設計コンセプトを記すコンセプトシートを1枚、モデルを5枚提出します(全てA3サイズ)。 渾身のモデルは出来るだけ詳しく説明したいものですが、詰め込みすぎると言いたいことが伝わりにくくなります。文章を練り、適度な余白を設けて、モデルを見てもらえるように工夫しましょう。
また、特にチームメンバの紹介やコンテストへの意気込みをアピールできるコンセプトシートでは、写真やイラストをアイキャッチとして用いることで、楽しさや熱意を感じてもらいやすくなります。

smarter2 適切なグループ化

関連する項目を一つの塊として見せることで情報が整理されている印象を出せます。また、グループが適切であれば塊ごとに読み進めていくことができ、読みやすく理解も深まります。

  • 色を使う/枠線や背景色、特定の色
    グループとして認識させたい部分を枠線で囲ったり、背景色を付けたりする。あるいは、離れた位置に書いていても同じ色を使うことでグループとして見せる。下図では、枠線の色でグループを分けています。
    group
    ただし、こちらのように使う色の数が多いと、どこが一番伝えたいポイントか分かりにくくなります。
    group2
  • 見出しを使う
    整列させた項目にコントラストの明確な見出しを付ける。
  • 記号を使う
    複数の図で同じ要素を説明したいときは、記号やアイコンを使って関連を示す。

smarter2 間違ったグループ化?

本来なら異なる見出しで書かれるべき内容が一つの段落にあったり、枠線や背景が同じ色になっていたりすると、無意識のうちにグループとして認識してしまい、意図している読み方をしてもらえません。

smarter2 「りりぃメソッド:レイアウト編」を適用してみたら?

さて、前回の記事でフォントを工夫したコンセプトシート(架空のチーム「アスター」)に、レイアウト編を使ってみましょう。
確かにフォントはすっきりしましたが、文字がずらっと並んだコンセプトシートで単調な印象ですね。

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  • 「整列と反復」 きれいに揃ってはいますが、見出しと文章の開始位置をずらしてみましょう。
  • 「余白の美とアイキャッチ」 文字だけで視線を掴むのは容易ではありません。アイキャッチとして写真やイラストを入れてみましょう。
  • 「適切なグループ化」 コンセプトシートのひな型には予め枠線があるため、グループ化されていますが、これも枠や背景色を使ってみましょう。

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チーム紹介にはメンバのイラストや開発しているツールのロゴを、アピールの欄には大事な大事なロボットの画像と名前を載せてみました。文字だけのコンセプトシートより、参加チームの様子を思い浮かべてみたくなりませんか。

さて、次回は強調のテクニックを紹介します。それではまた。

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