ETロボコン参加チームの皆さん、こんにちは。
既にモデルの提出締切を過ぎた地区や、提出モデルはもう完璧!というチームもいらっしゃるかと思いますが、シリーズ最後の今回は、知っておいて損はないデザインの参考資料(ウェブサイト、書籍)を紹介します。
- 【フォント編】 第一印象は全ての始まり、そのフォントで大丈夫?
- 【レイアウト編】 流れを見せるレイアウト、見てほしい順序で視線を動かすレイアウトとは
- 【強調のテクニック】 一番伝えたいことは何?、強調のテクニック
- 【ひと手間編】 見た目を決めるのはそのひと手間、画像とレビューを侮るなかれ
- 【まとめ】 提出前の最終チェックに役立つチェックリスト
- 【おまけの資料集】 これを読んだらあなたもデザイナー? お薦めの資料集
王道と言えばこの書籍 『ノンデザイナーズ・デザインブック』
ノンデザイナーズ・デザインブック (Amazonへのリンク)
目次を見たい方は出版元であるマイナビ(毎日コミュニケーションズ)のサイトを見てください。
この本を知っている方はとても多いでしょう。昔は表紙全面が水色(スカイブルー?)でしたよね。その後、オレンジ色になって、今は白い表紙にカラフルなラインが入っています。時代に即したキンドル版も販売されています。
ノンデザイナーズがタイトルに入っているくらいなので、プロのデザイナーではない人たちがデザインの知識を獲得できる内容です。Amazonの内容紹介には「プロデザイナーでなくったって、かっこいいデザインをしたい! そういう人のための、レイアウトデザインの基本書。」と書かれていますが、私がこの本を読んだ感想は少し違います。
ETロボコンの提出モデルやプレゼン資料を作る場合、デザインそのものは目的ではありません。しかし、伝えたい内容を確実に見て(読んで)もらうためには、デザインの工夫は欠かせません。『ノンデザイナーズ・デザインブック』には、デザインを考える時に注意すべきポイントが明確に書かれていて、どこに気を配ると文書やデザインが洗練されて見えるのかを理解できるようになります。そしてそれを実践することで、提出モデルの仕上がりが変わることは確実です。りりぃメソッドにも入っている整列や反復といった要素はとても簡単ですが、端が揃っているか揃っていないかでモデルだけでなくチームへの評価も変わることを頭の隅に置いておいてください。
ユニバーサルデザインを解説するウェブサイト 『伝わるデザイン』
伝わるデザイン 研究発表のユニバーサルデザイン
http://tsutawarudesign.web.fc2.com/
研究者や学生の皆さんが、自らの研究内容やアイディアをいかにして伝えるか、伝わる資料を作るかに絞って構成されているウェブサイトです。「読みやすく」「見やすく」「見栄えよく」という三つの基本項目として紹介されている上、色覚バリアフリーにも言及があるため、とても参考になります。
ETロボコンでは、提出モデルの見栄えの良さが審査結果に反映されるわけではありませんが、見栄えの良いモデルの方が気持ちよく見られる(読むことができる)のは誰でも頷けることです。
Color CRAYON-TIP Method
The 50 Most Important Rules of Document Design: Color CRAYON-TIP Method
ドキュメントで意識したいデザインのポイントが10色のクレヨンで表現されたクレヨンチップスです。インフォグラフィックで見た目も素敵ですが、コンパクトにまとまっているので、これを読んで実践できれば今まで作成していたドキュメントとは一線を画すものが出来そうです。上のリンクはオリジナルの英語サイトですが、Gigazineに日本語記事もありました。
「ドキュメントデザイン」で最も重要な50のルールをまとめた「Color CRAYON-TIP Method」
クレヨンチップにある「4色以下」、「強調表示」(全てを太字にしても効果は薄い)、「反復」、「アラインメント」、「余白」、「視認性」、「可読性」などは、りりぃメソッドでも言及があります。
デザインの小ワザ
ETロボコンでも大活躍の富士ゼロックスさんが、ビジネス文書作成のポイントをまとめたウェブページを公開されています。
デザインの小ワザ
デザインレイアウトの3大ポイント【カラー・フォント・画像素材】
特に色や書体の持つイメージを解説した回(言葉からイメージする配色と訴求ターゲット)や、文字を記号化(アイコンのように)して使う方法を紹介している回は(文字をアイコンとして扱う)、小ワザとして参考になります。富士ゼロックスさんは今年のETロボコンにも南関東地区で2チームがエントリされています。
デザインを難しく捉えず、基本的な事柄を押さえて、ETロボコンの提出モデルの他にも日常の業務や課題に活かしていきたいですね。