チェンジビジョン藤元です。
前回の記事では、僕が作成したVSCodeとChrome拡張「Mermaid Graphical Editor」を紹介しましたが、今回は、この「Mermaid Graphical Editor」を使う3つのメリットと簡単なフローチャートの描き方をお伝えします。
(※ Mermaidの記法に関する記事ではありません)

「Mermaid Graphical Editor」を使う3つのメリット
メリット①「 Mermaid記法を覚えなくても描ける!」
基本的なフローチャートであれば、アイコンをクリックして繋げていくだけで、フローチャートを描画でき、且つMermaidコードが自動で作成されます!

メリット②「ラベルはエスケープする!」
ノードやリンクのラベルでは、特殊な文字をエスケープするようにしたので、改行や”(ダブルコーテーション)などを気にせず入力することができます!

メリット③「既存のMermaidコードも編集可能!」
Mermaid Graphical Editorは、編集された内容のみをコードに反映するようにしているため、既存のMermaidコードがあれば、そのまま「Mermaid Graphical Editor」で使用/編集することもできます。
(Chrome版の方では、エディタ上部のテキストボックスに既存のMermaidコードを張り付けることで追加編集できます)


「Mermaid Graphical Editor」でフローチャートを描く!サッと!!
手順0:フローチャート描き始める準備
まずはインストール。
(VSCode版の場合)

- Markdownファイル(.md)にMermaidコードブロックを作成します(①)
- 作成したコードブロック上部に「MermaidEditor」と表示されるので、これをクリックします(②)
- エディタビューより「フローチャート」をクリックします(③)
(Chrome版の場合 )

- 拡張機能を呼び出します(①)
- エディタビューより「フローチャート」をクリックします(②)
手順1:ノードを作成する

- メインメニューより「ノード」ボタンをクリックします(①)
- 作成したいノードの形を選択します(②)
※必要に応じてリンクの形も選択 - ノードを追加したい場所をクリックします(③)
作成後、続けてラベル編集モードになるので、入力後、Enterキーで決定します
※Shift+Enterキーで改行します
手順2:リンクを追加する

- メインメニューより「リンク」ボタンをクリックします(①)
- 作成したいリンクの形を選択します(②)
- リンクの元(from)となるノードをクリックします(③)
- リンクの先(to)となるノードをクリックします(④)
手順3:ラベルを変更する

- メインメニューより「ラベル」ボタンをクリックします(①)
- ラベルを編集したいノード、およびリンクのエディットポイントをクリックします(②)
ラベル編集モードになるので、入力後、Enterキーで決定します
※Shift+Enterキーで改行します
手順4:削除する

- メインメニューより「削除」ボタンをクリックします(①)
- 削除したいノード、およびリンクのエディットポイントをクリックします(②)
手順5:ノード、リンクの形を変更する

- メインメニューより「ノード」ボタン、または「リンク」ボタンをクリックします(①)
- 「置き換えモード」ボタンをクリックします(②)
- 形の変更を反映するノード、またはリンクのエディットポイントをクリックします(③)
手順6:編集を終了する
(VSCode版の場合)

- エディタビューを閉じます
(Chrome版の場合)

- 拡張機能を呼び出します(①)
- 作成したコードを利用する場合は、「コピー」ボタン(②)をクリックすることで作成されたMermaidコードがクリップボードにコピーされるので任意の場所にペーストして使用してください
- Mermaidコードをクリアする場合は、「CLEAR」ボタン(③)をクリックします
その他:ビューの縮小表示、イメージコピー

- 右下のスライドバーでエディタビューの縮尺を変更できます(①)
- 「図のコピー」ボタン(②)をクリックするとPNGイメージがクリップボードにコピーされるので、任意の場所にペーストして使用してください
※macの場合は動作しないので注意(Safariでの方法をよくわかっていない…)

フローチャートの”試行錯誤”をしたいなら [モデリングツール] が便利
描きたいフローチャートが決まっていて、手軽に”サッ”と書きたい場合はMermaidは非常に便利だと思うのですが、まだ試行段階の場合は”ノードの追加・削除”や”リンクの付け替え”が頻発するためモデリングツールを使用した方が楽しく作業できます。
弊社製品の astah* professional ではフローチャートを試行錯誤/整理整頓するための便利な機能が備わっていますので、ご活用いただければ幸いです。
