今月頭から、チェンジビジョン福井チームで、IA(Information Architecture) Thinkingの勉強会を始めました。
坂本貴史氏の著書「IAシンキング – Web製作者・担当者のためのIA思考術」を、チームメンバが一章ずつ、順に担当して解説する勉強会です。
この勉強会は、平鍋が「今年こそは、長年ずっとやりたかったデザインの勉強をしたい」とデザインを学ぶ為のバイブル本と言われる書籍を3冊購入して(うち一冊が、この本)、社内で参加者を募り、先週第一章を解説して始まりました。
今日は第2回目。「WEB上で組織化されていない情報は、単なる素材。ユーザーの求める回答、意図する方向へ誘導できる状態に構造化して、初めてその情報に価値を持たせることができる」という説明から始まる「情報分類とメニューの最適化」を学び、その後、章の終わりにある「情報を分類する」演習を、グループで行いました。
課題は「30個のレシピをまとめた料理本を作りましょう」というもの。30個のレシピは予め用意されているので(あじのたたき、なすのごまあえ、、など)、これらをどのような軸で分類できるかアイデアを出し合い、その軸を使ってレシピを分類、その後、分類したレシピ群の見出し(章)を考え、最後に書籍のタイトルをつける、というプロセス。
1つのチームは、早い段階で、ターゲットを「家庭で、美味しくバランスのとれた食事を子供のために作りたい母親」と設定して「ママレシピ」本を完成。レシピは「主菜」「副菜」「小鉢」「汁物」に分類。「主菜」の中も[魚]、[肉]、[その他]と食材毎に分類。
もう一方のチームは、先ず分類をできるだけ多く出し(「食材」「和、洋のスタイル」以外にも「油を使った料理と、そうでないもの」「使う調理器具」など、作るシーンを想像しながら個々が思い思いにアイデアを出していきました)、その後にターゲットを設定。できあがった書籍は、両チームとも非常に似通っていました。ただ、その後、全員で回答例を見て、一同感嘆。この回答例を生み出す著者の思考プロセスに感動。(この素晴らしい回答例は、実際に本を手にとってみてください。)
2回目の勉強会は、astah開発チーム、サービス事業チーム、サポートチーム、マーケティングチーム、と立場や役割の異なるメンバーが一緒に何かする、ということが久しくなかったので、とても楽しい時間になりました。
さて、この本のまえがきには、著者の好きなウィリアム・シェークスピアの引用があります。
There is nothing either good or bad, but thinking makes it so.
まさに。(かっこいい。)
この本は、各章に「演習」が設けられている為、実践しながら、思考プロセスを鍛えることができます。実践を通して、この”thinking(思考力)”を磨き、これから、astah*や使い方の情報を、より上手く、皆様にお伝えすることができますように!
さて、第3回目が楽しみです。
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