先月末にリリースした、astah*の最新版7.2、もうお試しいただけましたか？
最新版は、30以上の不具合修正の他、作業効率を高める操作性や表現力を向上させる機能の改善、スクリプト言語でモデルにアクセスできるエディタの搭載、一部UIのリニューアルなど行いました。
詳細は、7.2リリースノートでお読みいただけますが、このブログでも、7.2の新しい機能6つをご紹介します。

モデル要素ごとのフォント設定

以前のバージョンでは、プロジェクト単位で(全てのモデルに対して)フォントを設定することができましたが、7.2では、モデル毎にフォントを設定できるようになりました。

How to:

図上で、フォントを変更したいモデルを選択します
ツールバーの[フォントの設定]を選択するか、メインメニューから[編集] – [フォントの設定]を選択します
[フォントの指定]ダイアログが開きます。フォントを設定してください

スクリプトエディタ

これまでプラグインとして提供していた[Scriptエディタ]を、製品に同梱しました。スクリプトエディタを使えば、APIを使用してastah*モデルにアクセスすることができます。モデルの編集はもちろん、条件を指定してモデルを抽出する、タグ付き値を図上に表示する、特定のモデルを一括削除するなど、astah*が標準搭載していない機能をスクリプトで実行できます。こちらのページで、サンプルスクリプトを紹介しています。是非お試しください。

How to:

[ツール] – [スクリプトエディタ]を選択します。
スクリプトエディタが開きます。
上部の枠にスクリプトを入力して、矢印ボタンを押すか、[アクション] – [実行]を選択します。
結果が、下部の枠に表示されます。

ファイルの自動保存

ファイルの自動保存機能を追加しました。今後、手動保存することなく、PCのトラブル等が発生した場合でも、データを失う心配が無くなります。

How to:

メインメニューから[ツール] – [システムプロパティ] – [ファイル]を選択して、赤枠内のオプションで、ファイル保存の間隔を設定します。時間ではなく、ファイルの操作回数を基準とします。
保存アイコンを切り替えて、自動保存モードを有効にします。

図要素をまとめて移動

以前は、シーケンス図や一部の図でしか使えなかった[図要素をまとめて移動]ツールが、全ての図で使えるようになりました(マインドマップを除きます)。一度使うと、複雑な既存図の編集には欠かせなくなるツールです。

利用例:

下記のステートマシン図上で、矢印が指す場所に、新しい状態を挿入します。
図のツールパレットから[図要素をまとめて移動 (押す)]を選択します。
矢印の箇所をクリックして下にドラッグすることで、クリックした位置から下の図要素を全て、下方向に一括移動できます。移動後、新しい状態の挿入に十分な余白(赤い点線枠内)ができます。
新しい状態等を追加した後は、[図要素をまとめて移動(引く)]を使って、余白を調整します。

ステレオタイプの表示/非表示

以前のバージョンでは、クラス図上でステレオタイプを非表示にする場合、各クラスのポップアップメニューから表示設定を切り替える必要がありましたが、7.2では、図単位での一括切替えが可能になりました。

How to:

クラス図を選択して、クラス図のプロパティビューを開きます (astah*左下の枠)
右端の[初期表示設定]タブを開きます
赤枠内のチェックボックスを変更して[全図要素に反映]ボタンを押します。

ステレオタイプの表示/非表示を、デフォルトで設定する場合は、[ツール] – [システムプロパティ] – [表示/非表示の初期設定1]を選択して、チェックボックスを変更して[適用] – [了解]を押します。

プラグインへのクイックアクセス

プラグインをもっと手軽にご活用いただく為、メインメニューに[プラグイン]を追加しました。

[インストール済みプラグイン] は、[プラグイン]ウィンドウを開きます。インストール済みのプラグイン一覧を表示でき、プラグインの管理(インストールやアンインストール等)ができます。
[プラグインサイト] は、WEBブラウザでプラグインページを開きます。最新のプラグイン一覧から、プラグイン情報を参照したりインストールできます。
[プラグインを作ろう] は、WEBブラウザで、プラグイン開発用のチュートリアルを開きます。プラグインの開発時にお役立てください。