先日セイコーエプソン株式会社様(以下エプソン様)に実施頂いた「astah*モデリングセミナー」に参加したので簡単ですがご報告します。
当日はエプソン様で広くご利用頂いているastah*8の機能のご紹介の他、弊社コンサルタントよりモデリングと設計に関してお話する機会を頂きました。
このセミナーはエプソン様のソフトウェアエンジニアの方々を対象とした社内セミナーです。当日は各事業部よりたくさんの方々が参加されました。
企画していたDX推進本部の皆様は、社内のUMLの活用事例を知ってもらうこと、そして、そこからモデルを活用して設計、議論することの楽しさを感じてもらうこと、を意図して企画されたそうです。
今回が初めての試みとのことでしたがツールベンダーとしても参考になる内容が多く大変充実したセミナーでした。
改めてエプソンの皆様、素晴らしいセミナーにお誘い頂きましてありがとうございました。
セミナー内容
当日は半日のスケジュールで下記のセッションが実施されました。

ツールセッション
- 最新 astah* professional を使いこなす(チェンジビジョン 大沼)
- 便利なプラグインの紹介(状態遷移表プラグインほか)(セイコーエプソン 島様)


モデリングセッション
- UMLの各図面は何を語っているのか(セイコーエプソン 島様)

- 「モデリング時の心構え」(チェンジビジョン 久保秋)

モデリングセッション
- コード生成やモデルのdiffをテーマとしたライトニングトーク

事例紹介セッション
エプソン様の社内ソフトウェア設計者様による3つの事例紹介

パネルディスカッション
チェンジビジョン社 コンサル久保秋を交えて「よい設計」について議論

序盤に実施されたツールセッションでは組込みシステム設計上での便利なastah*の機能についてご紹介頂きました。
具体的には、状態遷移表プラグインや成果物マップ(astah*でモデリングした成果物の索引を作成し、ナビゲートする機能)、そしてastah*で作成した図とドキュメントを紐付けるOffice連携プラグイン等について、社内でのモデリング、オブジェクト指向教育をリードする島 敏博様にご紹介頂きました。
具体的な発表内容はお伝えできませんが、事例紹介セッションで登壇者の皆様が説明されていたモデルの量や複雑さは圧倒的でした。概して組込みシステム開発におけるモデルは巨大になりがちですが、今後もそのようなモデルを作る設計者の皆様に認められ、愛されるようなastah*にしていければと考えています。
最後に企画頂いた方々からは「ツール、設計、事例と各セッションで色々な気づきがあって有意義なセミナーだった。なかなかモデリングや設計に着目してまとまった議論をする機会がつくれていないので、また来年もぜひ開催したい」とコメントを頂きました。
今後もastah*をご利用頂いている各組織の皆様と今回のような交流を行い、可能な範囲で本ブログでご紹介できれば考えています。「ウチのセミナーにも参加して欲しい!」とお声がけ頂ければ幸いです。なかなかご一緒できないこともありますが、まずはお気軽にお声がけください。