福井高専でのモデリング授業レポート

福井高専殿_モデリング講座

2025年4月25日、福井高専での特別授業を実施

2025年4月25日、チェンジビジョン社員が福井工業高等専門学校(福井高専)にて、「モデリング」をテーマにした特別授業を実施しました。講師を務めたのは、astah*のPlantUMLプラグイン企画者でもある、当社エンジニアの藤戸です。昨年に続き2回目の登壇となる今回は、前回よりも一歩踏み込んだ内容で、モデリングとAI技術の未来についても取り上げました。
福井高専は藤戸の母校であり、自らが学んだ教室で教壇に立つことは、毎回特別な感慨があるようです。さらに今回は、チェンジビジョンのチーフエンジニアであり、奈良先端科学技術大学院大学でも教鞭をとる高井がサブ講師として参加。専門的かつ実践的な内容に厚みを加えました。


授業内容と生徒たちの反応

今回の授業では、サンプルコードの構造を図で表すところから始め、モデルを編集することでコードの構造を図で表し改善することを体験し、ソフトウェア開発における「モデリング」に触れることで体験的に学ぶ構成としました。
UMLを教えることが目的ではなく、図に描くことで誰でもコードの構造を理解できるということを授業を通して体験してもらうことが、この授業の目的でした。学校の演習でよくありがちな、得意な人に作業が集中するのではなく、図を描くことでグループ全員で議論が行えるようにするという狙いもありました。
また、昨年度は言及していなかったモデリングとAI技術についても取り上げました。MermaidPlantUMLといったテキストでのUML風モデル図の記述言語と生成AIの相性は良く、生成AIが理解しやすい設計モデルとしてUMLが使えることを、実際の生成AIとのやり取りを見せながら説明しました。

生徒たちは真剣な眼差しで授業に取り組み、モデルを中心としてグループで活発な議論を行い演習に取り組んでいました。また、授業の最後には実際にastah*を使って、過去の授業で書いたプログラムをクラス図に起こして構造の確認を行うなど、astah*にも触れてもらいました。

チェンジビジョン社員 藤戸(左)と恩師 小松先生(右)

福井高専との継続的な連携

チェンジビジョンと福井高専のつながりは、今回の授業にとどまりません。これまでも何度か特別講座の機会をいただいており、毎回ご協力をいただいている小松先生には心より感謝申し上げます。

さらに、福井高専は文部科学省・JST(科学技術振興機構)が推進する「ジュニアドクター育成塾」事業の採択校として、小中学生向けの科学技術人材育成プログラム「福井高専ジュニアドクター育成塾 – クラフテックラボ」を展開されています。福井の伝統産業にあるものづくりを通じて、未来の研究者(ドクター)を発掘・育成することを目的としたプロジェクトで、受講生はものづくりの現場を実際に訪問し、自ら手を動かし、研究者としての第一歩を踏み出すことができる、とてもユニークで貴重な体験ができるプログラムです。
現在、2025年度の受講生を募集中です(申込締切:令和7年6月30日)

SDGs私募債を通じた「福井高専ジュニアドクター育成塾」への支援

弊社は、2024年に株式会社福井銀行様の「ふくぎんSDGs私募債」を通じて、この「福井高専ジュニアドクター育成塾 – クラフテックラボ」への活動支援を行いました。
ふくぎんSDGs私募債」とは、企業が私募債を発行し、発行手数料の一部を活用してSDGsの取組みが行われている団体等に寄贈を行うもので、弊社は福井高専主催の「クラフテックラボ」の活動で活用いただくための工具一式を寄贈させていただきました。


若きエンジニアの育成に向けて

今夏、再び福井高専にて講座を開催させていただく予定です。現在その準備を進めており、次回も、より実践的で学びの深い機会を提供できるよう努めています。

私達は、福井高専さんとのご縁、パートナーシップを大切にしながら、福井高専の学生やジュニアドクター育成塾の受講生が、将来、福井そして日本の未来を担う優秀なエンジニア人材へと育つよう、今後も教育・人材育成に積極的に関わってまいります。

そして、授業を受けた学生さんたちが、社会人として羽ばたくときに「チェンジビジョンで働きたい」と思っていただけるような企業であり続けたい。その思いを胸に、働きがいのある、社会に技術の力で価値を届ける企業として経済成長を続ける、そんな企業を目指して挑戦を続けてまいります。


チェンジビジョンが掲げるSDGs目標

2024年8月30日(金)、「ふくぎんSDGs私募債」寄贈式に、福井高専様と掲げたSDGs目標:

SDGs 4. 質の高い教育をみんなに

SDGs 8. 働きがいも 経済成長も

SDGs 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう

SDGs 17. パートナーシップで目標を達成しよう





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