1つのプロジェクトで複数のデータベースを作成して開発を行う場合、ER図(Entity-Relationship diagram)で、どのエンティティが、どのDBのものかを容易に識別したい、という事はありませんか?
astah* professionalでは、現在1つのプロジェクトで複数のスキーマを扱えない為、エンティティを色分けして、どのDBのものかを視覚的に識別する方法を推奨しています。
(1) エンティティの型を基準にエンティティの色を変更する
[ツール] – [システムプロパティ] – [新規ERエンティティの型の色]から、型ベースの色指定が可能です。 (最大9つ)
(2) 同じ条件を持つエンティティの色を一括して変更する
各エンティティの定義欄に、エンティティのDB情報を記述し、その情報を元に、エンティティの色を一括変換します。今回は、定義欄に[a]という文字を含むエンティティを青色に変換する、という例を用いてご案内します。
- こちらの手順に従ってastah* professionalにスクリプトプラグインをインストールします
- こちらからスクリプトをダウンロードます (ダウンロード後.zipファイルを解凍してください)
– astah*バージョン6.9以前をご利用の方はこちら - ER図を開き、該当の図要素の定義欄に[a]という文字を入力します。今回は、左側のCustomerエンティティの定義に[a]と入力しました。
- メインメニュー [ツール] – [スクリプト]を選択して[スクリプト]ウィンドウを開きます
- [スクリプト]ウィンドウにて、[ファイル] – [開く]を選択して、ダウンロードした.jsファイルを選択します
- 続けて、[アクション] – [実行]メニュー、もしくは、右矢印のボタンを選択してください
- これで、図上の、定義欄に[a]という文字を含む図要素の色が青色に変わります
■他の条件で実行するには:
スクリプトを書き換える事で、エンティティの型や、論理名または物理名のキーワード等、他の条件を適用する事が可能です。(前者はIEREntity#getType()、後者はIEREntity#getLogicalName()とIEREntity#getPhysicalName()を使います) UML図など、ER図以外のモデルや他条件で実行する場合、APIドキュメントをご参照ください。
・astah* API概要、XML入出力
・astah* API 利用ガイド (Javadoc)
「同じ条件を持つ図要素の色を一括変換する」への1件のフィードバック