参加前後で変わった自分を実感、IT系インターンシップを終えて

(※本記事は2022年度夏季インターンシップに参加した福井工業高等専門学校4年の池田晃人さんによる寄稿です。)

今回は、8月29日から9月1日までインターンシップの一環で参加したLED-Camp10について書いていきたいと思います。ためになる体験がたくさんできたLED-Camp10の中でも、チームビルディングとScrumについて取り上げると共に、参加の前後で自分が感じていたことやどんなことが変わったのかを紹介していきます。

カリキュラム

LED-Camp10のスケジュールを簡単に説明します。(スケジュール画像はLED-Camp公式サイト(実習内容)よりお借りしました。)

  LED-Camp10実習スケジュール

一日目と二日目の午前には、事前学習のふりかえりとしてチームビルディング、Scrum、モデル駆動開発についての座学がありました。実際にチーム開発をしたのは二日目(8月30日)、三日目(8月31日)の二日間です。チーム開発に充てられた時間は合計6時間ほどとそれほど長くはありませんでしたが、チーム内でしっかりとコミュニケーションを取って開発していきました。三日目の午後には競技会があり、開発した作品を使って競技を行いました。四日目にはLED-Camp全体の成果報告会があり、別会場で開催されていたSWEST24*1の基調講演を聴講し、会場でプレゼンテーション(ポスター発表会)も実施しました。

※1:SWEST(Summer Workshop on Embedded System Technologies)組込みシステムに関する合宿型のワークショップで、LED-CampはSWESTに先駆けて実施される連携イベント

チームビルディング

一日目に行われたチームビルディングでは、理想的なチームとは何かについて考え、理想的なチームをどう作るのかを話し合って3人一組のチームを決めました。話し合いでは、くじ引きや仲良くなった人と組むといった意見もありましたが、チームを公平にするために、どのチームもメンバーのプログラミング経験年数が同じくらいになるように振り分けられました。

みんなでScrum!

アジャイル開発の簡単な説明、Scrumの主要な要素、意義、全体の流れを学びました。各チームで3人それぞれScrumでの役割を決め、小さな課題を例として実際にScrumを実践し、ソフトウェア開発でよく使用される「カンバン」というフレームワークを作成しました。

ミッション、ルール、独自の工夫でチームを作る

「チーム晴れやか」、その由来?

私たちのチーム名は「チーム晴れやか」で、LED-Camp10のグラウンドルールであった「もやもやを大切に」から名付けました。心のもやもやも大切ですし、それを口に出して共有することもさらに重要だと考えて、心のもやもやを無くして晴れやかにしていこうという意図からこの名前にしました。メンバーは私と同じ福井高専からの参加者と社会人の方との3名でした。

ミッションは競技会1位

チームのミッション(目標)は三日目に行われる競技会で1位になることでした。私たちのチームが平均して最もプログラミングの経験年数が少なかったので、だからこそ負けたくないという気持ちがありました。 チームのルールは「思ったことは口に出す」と「常に心は晴れやかに」です。チーム名の由来通り、分からないことは口に出して心のもやもやを無くしたいという気持ちを込めています。

色にも位置にも工夫を凝らした独自の「カンバン」

画像は「みんなでScrum!」で作成した私たちのチームのカンバンです。オリジナルのカンバンを作りたいと考えて、カンバンを使う上で二つのルールを設定しました。

  • 色で共有
    カンバンに貼るタスクの優先度を決めて、優先度の高いものからピンク→黄→緑のように付箋の色を使い分けて、するべきことをチームで共有できるようにしました。
  • 位置で共有
    付箋の色分けをしたタスクの中でもさらに優先度を決めて、上から順に貼っていきます。画像から分かるように、重要なタスクがありすぎてピンクの付箋が多くなっているため、上下の位置でタスクの優先度が分かるようにしたことが役に立ちました。

参加前後で何が変わったか

当日までの気持ち、準備したこと

今回のLED-Camp10で一緒に学ぶメンバーの中には、社会人の方や大学院生の方が居て、あまりプログラミングの経験がない私は付いていけるか不安でした。移動の電車の中でも、会場の下呂温泉に近づくにつれて、ドキドキが強くなっていったのが印象に残っています。 LED-Camp10の事前学習として、実習する開発環境の構築と開発手法であるScrum、モデル駆動開発について、実行委員の方が用意してくださったページで学び、参加に向けて準備しました。

インターンシップ参加で変わったこと

これまでは個人で開発するか、学校で見知った人と開発するかのどちらかでしたが、初対面の方とチームで開発し、実際に開発完了まで行うことで、自分でもこんなことができるのかと思いました。このインターンシップに参加して自分が一番変わったことは、自信がついたことです。 また、今回はチーム内のコミュニケーションに重きを置いていたので、開発においてコミュニケーションをとることの大切さを学ぶことができました。そこから開発のみならず、話し合いなど他の場面でも活用できるようになりました。

終わりに:自ら行動することの大切さを感じてほしい

この記事を書くことも初めての経験だったのでLED-Campと同様に不安な気持ちでいっぱいでしたが、多くのサポートがあり何とか書き終えることができました。実際にインターンシップに参加してチーム開発を行ってみたり、記事の文章を考えたりすることから多くの学びや自信を得られました。自分で行動してみることはとても大切だと改めて認識しています。 今、何のインターンシップに参加するか迷っている人やLED-Campに参加してみたいけど不安を感じている人は居ますか?そんな人でも大丈夫!参加してみると不安な気持ちは全て楽しい気持ちに変わっていきます。そうして得られる体験は、あなたにとってきっとかけがえのないものになると思います。ぜひ来年のLED-Campに参加してみてください。

参考リンク

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