コミュニケーションから始まるチーム開発を体験、合宿勉強会がインターンシップに

日本でも、業種を問わず様々な企業でインターンシップが実施されるようになってきました。数日の短いものから長期、通年に渡って継続されるものまで様々あり、チェンジビジョンでも毎年数名の方が何らかの形でインターンシップに参加されています。今年も夏季インターンシップとして2名の学生が外部の合宿勉強会(LED-Camp※1)に参加した後、当社でペアモデリング実習と報告会が行われました。今回は、インターンシップに参加された関東学院大学 理工学部理工学科3年 小林政智さんのインタビューから、外部イベントの活用とオンラインによるインターンシップの可能性を探ります。

※1:LED-Camp(えるいーでぃーきゃんぷ)
組込みシステム開発の初学者を対象とし、若手の社会人や学生を中心に参加者を募る合宿形式の勉強会で、組込みソフトウェア開発やチーム開発を実践する場。毎夏、サマーワークショップSWESTに先駆けて実施される。2021年は、実機からシミュレータWebotsへ実習教材を全面移行し、初めて全日程をオンラインで開催。8月30日(月)から9月1日(水)にかけて行われ、モデル駆動開発、アジャイル開発手法を実践した他、チームビルディングやふりかえり等のコミュニケーション技術習得も目指して行われた。

Q:関東学院大学では理工学部理工学科と聞いていますが、どういったことを学んでいますか?

小林さん:情報学系 情報ネット・メディアコースに在籍していて、3年の春学期までは専門というよりもネットワークやアセンブラ、人工知能、チーム開発やソフトウェア開発演習など幅広く学んでいて、全てに面白さを感じています。小学生の頃からパソコンをいじる(機械としてパソコンの仕組みを知る)ことやはんだを使った電子工作に興味があって、そういった好きなことから大学を選んで、今の自分があります。

飲食店からツールベンダーへ、アルバイトを転換

Q :チェンジビジョンでは2020年4月頃からアルバイトを始めたそうですが、何かきっかけがありましたか。

小林さん:以前は飲食店でアルバイトをしていましたが、新型コロナウイルス感染症の流行で緊急事態宣言が出て休業になってしまい、他のアルバイトも見つけたいと思っていました。ちょうどその頃、大学の授業を担当していたチェンジビジョンの社員の方から、元木先生(関東学院大学 理工学部 元木誠 教授)にアルバイトを募集しているという話があり、やってみようと思ったのがきっかけです。状況が落ち着いたら(注:出社してやりましょう)と言っていたらリモートワークでできるようになってアルバイトを始めました。

Q:これまでどんな業務を担当されていますか。

小林さん:最初はGoogle Scriptで、スプレッドシートからHTMLを生成する仕組みを開発しました。PHPやWordPressも実際にWEBサイトで使われている技術を勉強しながら進めていきました。他に、こういうソフトウェアや技術を探してみてと指示を受けて、アルバイト同士で話し合ったりもします。

LED-Campで実感、チーム開発の面白さとタイムマネジメントの難しさ

Q:今回、インターンシップの一環として合宿形式の勉強会「LED-Camp」に参加されました。事前に公開されたカリキュラムの中で、特に関心を持ったのはどんなことでしたか?

小林さん:MDD(Model Driven Development:モデル駆動開発)に関しては授業で取り組んで、ある程度の知識があったのと知識を得ることは自分でできると思い、オンラインコミュニケーションの取り方やチームビルディングの仕方をしっかり勉強しようと考えていました。初めて知り合った人との関わり方はこういう機会じゃないと学ぶことができないので、どうコミュニケーションしていけばいいチームになるか、とても勉強になりました。

Q :LED-Campではどんなチーム構成で、どういった役割でしたか?

小林さん:高専5年生、社会人がお二人(1~2年目)と自分の4人でした。チームビルディングの時間に、チームづくり側として役割を持った自分がリーダーとして入りました。

授業でチーム開発をする場合は、何回かに分かれていて進捗も細切れになります。これまで二日間連続で開発することは無かったので、あるシステムを決まったメンバーで開発し続けるいい経験ができました。手を動かすのが得意だったり、資料を作るのが上手だったり、それぞれ得意なことが違う人たちが集まったチームで、それも良かったです。

Q:一人で開発する時や大学の授業とは異なる難しさは感じましたか?

小林さん:自分のことだけを考えると、やろうと思えば一人でできたかもしれません。ただ、チーム開発なので自分一人で作業しないこと、チームで進めることに集中しました。今回、モデルは書かなかったんです。他のメンバーが書いたモデルに、意見をしっかり出して作っていきました。

「うるさくしよう」がチームのルール!全員で意識した活発なコミュニケーション

Q:バックグラウンドの異なる4名で初めてチームを組むにあたって、話し合う時に心がけたこと、工夫したことを教えてください。

小林さん:一日目のカリキュラムに「オンラインコミュニケーション」のセッションがあって、どんな風にコミュニケーションを取るかといった話を聞きました。自分たちは、チームのミッションとして「製品をしっかり作って、その上でアジャイル開発にもしっかり取り組もう」を掲げました。そのためにはいろいろな意見を出していかないといけない、だから、チームのルールを「うるさくしよう」に決めて、メンバーみんながルールに基づいて行動していこうと心がけたことが、活発にコミュニケーションできた理由かなと思っています。

参考:LED-Camp日程

Q:三日間を通して困ったことや難しかったことはありましたか?

小林さん:二日目の午前に基礎的な開発で初めてスプリントをやりましたが、時間管理が難しかったです。自分も作業をしていて、時間を管理する役割が明確になっていなかったので、全体把握も遅れたり、ふりかえりの時間も取れなかったりして困りました。お昼休みに時間を取ってふりかえり(KPTを採用)をしたら、時間のコントロールができなかったことが問題点に挙がり、メンバーも同じように感じていることが分かったので、自分は作業をしないで外からチームを見ることにしました。

アルバイトを通して得られた知識や技術

Q:アルバイトとインターンシップの違いはありましたか?

小林さん:アルバイトは技術的な側面が強くて、自分で試行錯誤しながら取り組んでいきます。LED-Campは勉強会なので、ある程度分かりやすい技術が提供されていて、開発の仕方をメインで学んでいくのかなと思いました。

Q:一年以上アルバイトを続けてくださっていますが、何か手応えは感じていますか?

小林さん:東京では3人の社員の方と仕事で関わってきて、リーダブルコードやリファクタリングなどチェンジビジョンで初めて知ったことがたくさんあります。大学の授業では習わないような考え方を教えてもらって、東京本社の皆さんと仕事をする度にいろいろな知識を得ていました。自分が書いたコードを一緒に見ながら、機能を分割したり読みやすいコードにしたりといった、リファクタリングの機会もありました。年齢が近くてとても話しやすい雰囲気の方、本の知識が豊富な方、一緒に考えて指導してくれる方と、3人の皆さんと関わったからこそ学べたことが多くあります。

飛び込んでこそ得られる喜びや経験

Q:LED-Campの実行委員をやりたいとお聞きしましたが、次回も参加されたいですか?

小林さん:はい、参加したいです。自分は何でも飛び込んでいくタイプで、LED-Campの実行委員もやってみたいです。今、大学でサークルや文化祭の実行委員になったり、情報学系学生会※2でも活動していて、やることも多いし、とても忙しいです。でも、飛び込んで、今できることを全力でやって楽しもうと思っています。

※2:情報学系 学生会
関東学院大学 理工学部で学年やコースを越えた学生同士の交流を目的として組織、運営されている会。大学のある横須賀市の子どもたちを対象としたイベントを実施したり、プログラミング合宿をしたりと活発に活動している。

左写真:子ども向けイベントでの一コマ

チェンジビジョン社員より

インターンシップや日々のアルバイト業務を指導・サポートしている社員からのコメント

日頃から、勉強を前提とした難しさのある業務をお願いすることが多いのですが、それらをしっかりこなしてくれるので安心して任せられます。だからこそLED-Campでも多くのことを学び取ってきてくれるだろう、きっと盛り上げてくれるだろうと思って送り出しました。毎回、期待以上のことを出してきてくれるので、仕事を依頼する側としても、とても面白いですし、ありがたく感じています。

外部イベントをインターンシップとして活用した理由(採用担当者コメント)

学生の皆さんに、より参加してもらいやすいインターンシップの形を模索する中で、以前からオンラインでの実施は検討していました。昨年からステイホームが通常になり、我々にとってもチャレンジのタイミングと考え、オンラインで開催される外部イベントを活用することで実現できました。LED-Campには社員が実行委員として参画していることもあり、事前準備や期間中のケアなども含めて、良い形を整えられたのではないかと思っています。

インタビューを終えて(聞き手より)

小林さんは終始にこやかで、新しい知識や技術を得る喜びや合宿勉強会の楽しさを活き活きと話してくれました。サークルや文化祭の実行委員など、学生生活でもいろいろな活動に積極的に取り組んで、忙しくなりながらも充実した日々を送っている様子がよく分かりました。

参考リンク

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